組織爆発!「キングスマン ゴールデンサークル」

洋画

というわけで前作に続いてゴールデンサークルについてです。

キングスマン ゴールデンサークル

前作から

前作でついにエージェントになったエグジー、しかしながら暗躍し始めていた謎の組織”ゴールデンサークル”に襲撃され・・・という何ともスピード感のある導入です。悪の組織の名前が題名に丸々使われるのは中々珍しいなぁと感じてしまいます。

前作のランスロット選抜試験において、組織の情報を売ることでその場を切り抜けようとしたチャーリーが敵の立場となって再登場・・・。選抜試験ではじいたとはいえ、実際に裏切りが現実になってしまったわけですね。

そしてキングスマンを壊滅させる思い切りの良さ・・・しかしながら悲しいランスロット(ロキシー)の出番の少なさ・・・。前作で終盤一緒に敵組織を壊滅させたのに・・・すごくシビアです。

それでも思ったより前作に出てきたキャラは続投してますね。マーリンをはじめとしてエグジー周りのキャラはおおよそ生き残ってますし・・・。とはいえ試験で共に過ごしたお犬様まで・・・。

新たな組織「ステイツマン」

イギリスのキングスマンが壊滅して、多彩なスパイグッズ全滅じゃない・・・と残念に思っていたところに、昔のキングスマンから枝分かれ?したアメリカの組織ステイツマンの登場。

同じくスパイではありますが、隠れ蓑の醸造所の経営も堅調という底堅い組織。初見ではあまりスパイ感が全然ない組織、というよりは武力含めた科学技術に優れた秘密組織の印象が強いですね。頭を弾丸で撃たれても大丈夫なチート応急器具をはじめとしてキングスマンよりも科学に長けています。(人数も多い?)

こういった映画の組織ならではのキングスマンが紳士に対して、ステイツマンはカウボーイというアイデンティティの対比も、見ていてワクワクします・・・!(装備はカウボーイ一辺倒ではありませんが・・・)

組織のメンバーはお酒や飲み物の名前でコードネームが決められています。(某黒の組織もそうでしたね・・・)お酒のアーサー的存在と言われて、シャンパンと言われてもあまりピンとこなかったのですが高級なイメージからですかね・・・?

そして今作で欠かせないウィスキーなんですが、個人的には最後そこまでしなくてもよくない・・・?と思ってしまいましたね・・・。こちらを殺してでもと止めに来たのだから、まあ当然と言われればそうなのですが、理由が理由なだけに共感してしまう部分もあるんですよね・・・。カッコいいナンパなカウボーイで若い時はブイブイ言わしてた感じがあって(恋人のこともあってそこまでだったかもしれませんが・・・)、割と好きなキャラだったんで少し悲しかったですね・・・。(後、雑なミンチ描写はグロさ軽減の策ですかね?)

戦闘シーンでは、西部劇のカウボーイらしくリボルバー式の拳銃と鞭と投げ縄で相手を翻弄するアクションがものすごくカッコいい!特に投げ縄アクションは他ではなかなかお目にかかれないので魅力的でしたね・・・!ついでにそのシーンの俺が翻訳してやろうの流れが今作で一番好きですね・・・。

麻薬組織なのに?!「ゴールデンサークル」

さて今作の敵組織「ゴールデンサークル」なんですが、麻薬だけの武装組織かと思えば、なぜかメカトロニクスの方面の技術も厚い謎の技術力を持った組織となっています。チャーリーの義手をはじめ、ロボ犬にアンドロイドなど無駄にすごいです。ポピーの思想的にも絶対に裏切らない機械というのは理想的だというのはわかりますけどもね・・・。

肝心の麻薬については有名どころの流通を一通り仕切っている形でそちらもそちらですごいのですが・・・、カニバリズム的な考えも裏切りの際の示威行為として利用していたり、属性が山盛りです。

テーマ的には麻薬の是非で一貫していて、それに付随する要素で、かすんだとは言いませんが盛りすぎた感じはしますね。まああそこまで広まった麻薬への対応にあの規模のドローンを用意するのは、あの展開じゃどの政府もしないでしょうしね・・・。

あまり深く考えずになんだか悪くてすごい組織ぐらいに思ってもらえれば、あまり設定的な矛盾は気にせず、楽しめると思います。もし現代の続編があったら前回含めた、変な技術の出どころと対決とかがあったかもしれないですね・・・。

総評として

前作とは違いキングスマンとしての特色(英国紳士)が薄れてしまった感じは否めませんが、娯楽映画としてみる分には全然楽しかったです。脚本は少し失速してしまいましたが、それをあまりあるアクションの力で補ってくれた映画に感じました。特に前述したとおり、投げ縄や鞭を使ったアクションは他では中々見られないのでそれを観るだけでも大分価値があると思います。エグジーのアクロバティックなアクションシーンも健在ですし、個人的には次作も現代を舞台としてやってほしかったなとは思いました。現代が舞台の英国紳士が活躍する映画なんて中々こちらに伝わってこないですから、時間がかかっても続編ができたらいいなあ・・・。

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